社名:チョロQモーターズ株式会社
資本金:2億500万円
設立:2002年2月
株主:株式会社タカラ他
代表取締役社長:佐藤慶太
目標台数:2002年度末で1000台、2003年度末で2500台


Qカー 2002年~2005年

超小型電動自動車Q-CAR Qiは、実用性を排除したデザインだった。オープンカーになっていて、雨が降ればスブ濡れになり、冬は寒い。トランクは省かれていて、多くの荷物を積むことは出来なかった。

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一般車と同じような、ルーフとドアとトランクがある実用的なQ-CARは、チョロQモーターズでも考えていた。その前に、簡易ルーフが付き、後部に簡易収納箱が設置出来るQ-CAR Uを販売したが、しばらくして製造中止が発表された。チョロQモーターズは販売直後は売れていることをアピールして、納車は3ヶ月待ちとのことだった。しかし撤退発表時の販売台数は、月に1~2台だったことが明かされた。
玩具(がんぐ)大手、タカラの佐藤慶太社長は8日、2004年9月中間連結決算発表の席で、同社の人気ミニカー「チョロQ」をモデルにした電気自動車事業から事実上撤退するなど、大幅な事業集約を進める考えを明らかにした。

ヒット商品が出ず、多角化事業の不採算が響いた結果、税引き後利益が28億円の赤字(前年同期は15億円の黒字)に転落、中間決算で5期ぶりの赤字となったことを受けた措置だ。約140人のパート従業員の半減などを盛り込んだ再建計画を24日に発表する。

1人乗り電気自動車は、2002年の販売開始以来、累計約500台を販売した。同社の目玉事業だったが、最近は「月に1、2台しか売れなかった」(佐藤社長)という。

http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20041108ib28.htm 読売新聞 2004年11月8日
約2年間で約500台、つまり1ヶ月間に約20台を販売したことになる。
メモ Q-CAR以外にメインで使う車を必要としたこと、車2台分を駐車する土地を必要としたこと、販売価格が高かったこと、本田技研工業が製造した3輪車ジャイロキャノピーがあったことを含めて考えると、良い成績だったのでは、と考える。
「電気自動車は重さとの戦い。現状のハードで作ると1人乗りになる。」(佐藤社長)

http://www.itmedia.co.jp/mobile/0201/22/n_qcar.html
冷房が省かれたのは、重量の問題があったことが考えられる。


諸元表では最高速度は50km/hと記載されていたが、60km/hで走行出来た。指定最高速度が50km/hの道路でも、迷惑にはならない。


車幅が狭い為、横Gで横転しやすい感じがあったが、イベントで横転した様子を個人ウェブが画像付きで報じた。スピードを出した状態で大胆なハンドル操作とブレーキをすると、危険なことが分かった。

ミニカーは車検と重量税は無しになっているが、電気自動車は約4年でバッテリーの交換時期になる。点検料も含めると、2007年時の総費用は15万円から20万円の間になった。


Qカー=エブリデーコムスのカスタムカー

Q-CARは、トヨタ自動車の子会社アラコが2000年6月1日に発売したエブリデーコムスをベースにしたカスタムカーだった。アラコからパーツを仕入れて、コックスでボディを製造して組み立てられた
メモ タカラがチョロQモーターズ設立前にサンプルとして見せたシルバー色の車が、エブリデーコムス オープンだった。Q-CARとして紹介したウェブは、誤報となる。2002年7月10日~11日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されたタカラビジネスフォーラム2002で、試乗することが出来た。

諸元表を比較すると、Q-CARは輪距を少々広げるチューニングをしていた。乗り心地は、Q-CARのほうが良かったとのこと。


エブリデーコムスは、ヤマハ発動機が製造したゴルフカーや、本田技研工業が製造したジャイロキャノピーのようなフロントウインドーとルーフが付き、Q-CARの半分に近い価格で販売していた。荷物を収納出来る、デリバリータイプもあった。
メモ エブリデーコムスは約2000台を販売して終了した。


デザインのバリエーション

4つのバリエーションが販売された。

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Qi (キューノ)
  • 発売記念モデル 2002年8月20日予約開始 99台限定 ※977通の応募
  • スタンダードカラー 2002年11月1日予約開始
  • 税別1,290,000円
  • パールカラー 税別1,325,000円
  • カラーバージョン 税別1,359,000円 ※フロントグリル、サイドミラー、後部ランプ内、ホイールをボディと同色に塗装
  • Qi-S 税別 ? 円 ※フロントグリル、サイドミラーのデザインを変えて、オプションパーツを装着
  • 諸元表
初回販売記念モデルも含めて、999台を販売する計画があった。

諸元表ではQi(QUNO)と記載があり、取扱説明書ではQi QUNOと記載があり、QUNOという呼称で販売されたことがあって、混乱していた。さらにチョロQモーターズは、QiはQUNOと読み、QUNOはキューノと読むことを指定していて、ややこしかった。
メモ シンプルに車種名をQiにして、カタカナはキューアイにすべきだった。

買い物ビニール袋が数袋、運転席後部の空間に入れられるようになっていて、トランクは無かった。ミニカーの規格は全長が250cm以下、全幅が130cm以下に定められていて、Qiの全長は220cmだった。全長を伸ばせばトランクは設置出来たが、チョロQのデフォルメ感を表現することが優先されて、省かれた。


風が顔に当たる為、Q-CARの直営ショールームQ-SQUAREでは、ハルシオンゴーグルを販売していた。

Qi-SADVAN Qiはフロントバンパーにフロントアンダースポイラーを装着して、精悍なフェイスになった。

遊園地の乗り物のような、限定カラーがあった。模様は、良いバランスで配置されていた。 他にも限定カラーが販売されたが、ボディに変更は無かった。
メモ MINEサーキットにあったフロントウィンドーとルーフが付いたQiは、テスト走行用として使われていたことが考えられる。
メモ オートサロン2006で展示されたフェイスが異なる2台のQiは、パイオニアがカスタムした。

ボディのデザインは、フォルクスワーゲンが製造したニュービートルに似ていた。
メモ チョロQレーシングチームが、ニュービートルを使っていた。バンパーにはコックスのロゴがあった。
メモ オープンカータイプのニュービートルカブリオレは、2003年に発表されて、同年発売された。


QQ (ナインナイン)
  • 2003年2月予約開始 300台限定
  • 税別1,990,000円
  • 諸元表 ※性能はQiと全く同じ
Q-CARの直営ショールームQ-SQUAREで展示していたが、販売されなかった。性能はQiと全く同じで高い価格設定にしていた為、生産出来る受注が得られなかったことが考えられる。公式ウェブのQ&Aページ「発売予定のクルマを教えてください」に情報が残されていたが、「発売しているクルマを教えてください」に更新時に情報は消され、代わりにQ-CAR 7が記載された。

ボディのデザインは、ブガッティが製造したタイプ40 Grand Sport Tourer に似ていた。


U (ユー)
  • 2003年8月25日予約開始
  • U Basic 税別1,190,000円
  • U Town 税別1,290,000円
  • U Surf 税別1,290,000円
  • U Pet 税別1,290,000円
  • U Fishing 税別1,450,000円
  • U Business 税別1,290,000円
  • 諸元表 ※性能はQiと全く同じ
予約受付して、2004年5月に販売した。

フロントウインドーとルーフが付いて、雨天でも運転が出来るようになった。フロントウインドーには、バックミラーは付かなかった。


Q-CAR 7 CATERHAM Version (キューカーセブン)
  • 2004年3月30日店頭予約開始 4月5日インターネット予約開始 100台限定
  • 税別1,690,000円
  • フロントカウル、フェンダー部分 塗装オプション 税別62,500円
ケーターハムセブンを製造販売したケーターハムから、販売許可を得ていた。

Q-CAR 7の影響かどうかは分からないが、光岡自動車は2005年8月にK-3を発売した。


QVOLT (キューボルト)
  • 2005年1月20日予約開始 9台限定 ※Q-CAR製造中止発表から2ヵ月後に販売
  • 税別1,895,239円
  • 諸元表 ※Qiよりも輪距が前軸1cm、後軸1cm縮められた
鳥山明がデザインした。
マンガ家の鳥山明先生から、Q-CARをデザインさせてもらえないかというオファーがあった。

http://www.garage-shop.net/floor01_01/
CQモーターズ設立前のタカラのウェブでは法人関係各企業様のご提案ご要望は下記までお願い申し上げますと記載があった為、鳥山明の事務所はタカラに問い合わせたことが考えられる。
1年以上ジックリ時間掛けてデザインしました。もちろんモチーフは古き良きアメリカ車のストリートロッド風味です。サイズと実用性とバランスには苦労しましたが、最高のプロによって手作りで実車が出来上がっていく様は感動的でした。 値段はとても高いのですが、それでもバーゲンプライスだと思います。

http://www.cqmotors.co.jp/qsquare/event.html
フロントウインドーとルーフが付き、左側にドアが付き、後部にトランクが付き、理想的な形になった。右側のドアは、開かないようになっていた。フロントウインドーには、バックミラーは付かなかった。


ヤフオク落札価格

2011年07月 Qi 阪神タイガース バッテリーの交換が必要な新車 236,000円
2011年09月 Qi 阪神タイガース 走行距離513 km 215,000円
2011年09月 U 走行距離1693 km 251,000円
2011年09月 U 走行距離23 km 350,000円
2012年05月 U 走行距離134 km 262,000円
2012年05月 U 走行距離5187km 240,000円
2012年07月 U 走行距離2200km 181,000円
2013年10月 Qi 走行距離18 km 298,000円