デザインの勘所
ビキニトップ
闘技場等で短時間のみ着ける設定ならば、アーマーを素肌の上に直接着けても問題は無い。しかし長時間着ける設定ならば、バストを包むカップの裏側に布を着けるか、スポーツブラ等を着けて、その上からアーマーを着ける2重方式にする。 暖かい季節にプレートアーマーを着ける場合で、時代設定が現代ならば、カップの目立たない箇所に通風用の小さな穴を開ける。
ズレ落ちを防ぐため、ショルダーストラップは必ず付ける。フェンシングや格闘技で用いられているチェストプロテクターは、ショルダーストラップがある。
メモ 下着メーカーのトリンプの作例。
メモ ショルダーストラップが無いブラジャーは、サイドベルトをゴムにしてズレないように工夫している。
戦闘用ビキニという点から、ショルダーストラップは千切れない材質にする。幅は太めのほうが戦闘用に見えるが、その場合は背中でどのように継ぎ合わせるかが問題になる。
ビキニアーマーのビキニトップを見れば、デザインした人が女性のバストを理解しているか、豊胸手術をしていないCカップ以上のバストに触れたことがあるか、ブラジャーを観察したことがあるか等々が読み取れる。
ビキニボトム
硬い材質で作られたビキニボトムは実用的ではなく、さらにアーマーにする意味は無い。足の動きを妨げないように 参考A 参考B 参考C 参考D のようにする方法もあるが、それならば普通のビキニボトムを着けるほうが良いことになる。
前側プレートアーマーは、歩けば股周辺の皮膚が痛む可能性がある。腰の周囲を防御する場合は、腰のベルトの側面にプレートアーマーを固定したり、スカートに板状のパーツを重ね合わせてスケイルアーマーにすれば、歩行時に邪魔にならない。ビキニボトムの股の部分を他者に見られないようにする目的や装飾する目的がある場合は、風があってもバサバサし難い短めのチェーンメイル等を腰のベルトに固定する。
剣の鞘は 参考E 参考F のように、腰のベルトに固定する。
ビキニアーマーの種類
プレートアーマー
2014年のQUEEN SONJA TRADE PAPERBACKS第6号にて描かれているビキニトップは、金属板を加工するプレートアーマーになっている。
メモ 表面に複雑な凹凸がある場合は、鋳造パーツを着けている設定かもしれない。
左右のカップが一体になっているSYMINGTONブラジャー型は、防御力はビキニアーマーの中では最高レベルになる。
スケイルアーマー
1974年のTHE SAVAGE SWORD OF CONANにて描かれているビキニトップは、スケイルアーマーになっている。
スケイルアーマーは、布や革やチェインメイルを下地にして、硬い板を魚の鱗のように重ね合わせる。
防御力は、中級レベルになる。1つ1つのパーツが小さな場合は柔軟性があり、衝撃は体に伝わる。
ラメラーアーマー
2011年のRED SONJA BLUEにて描かれているビキニトップは、ラメラーアーマーになっている。
ラメラーアーマーはパーツのみで組み立て、下地には固定しない。板を重ね合わせないで並べてしまうと、パーツとパーツの隙間に刃先が入る可能性がある。
チェインメイル
製作が中止になったハリウッド映画RED SONJAは、イメージ写真ではチェインメイルを着けている。
チェインメイルは、金属製の小さな輪を連結して鎧にする。防御力は中の下から下級レベルになり、チェインに密度が無い場合は刃先が当たると切れてしまう。
チェインメイルのビキニアーマーは、貧相な雰囲気がある。