ユニットバス形式ではない浴室は、古くなるとシロアリの住処になりやすくなる。
更科製作所から販売されたTR-100SMは、雨水や羽アリが入らない工夫をすれば、換気口として使える。
- 内壁のコーキングが劣化すると、内壁と外壁の間にある空間に湿気が入るようになる。
- 内壁と外壁の間にある空間には、支柱としての木材がある。腐朽菌が木材を腐らせて、拡大していく。
- 地下にヤマトシロアリがいて、木材が腐っていることを発見すると、登ってきて腐っている木材の周辺を住処にする。さらに、他に住処にできる場所を探して分散する。ヤマトシロアリは大抵は低い位置に留まり、乾燥している上方向には登らない。ところが、内壁と外壁の間にある空間に湿気があれば、上方向を試すグループが出てくる。
更科製作所から販売されたTR-100SMは、雨水や羽アリが入らない工夫をすれば、換気口として使える。
- TR-100SMのパイプ取り付け部分の側面にある突起は邪魔になる。指で押して、できるだけ平らにする。
- 中性洗剤を用いて、TR-100SMを水洗いする。
- 厚いアルミホイルを、TR-100SMのパイプ取り付け部分よりも1cmほど大きく切る。
- アルミホイルの上側を四角形に切り、換気口にする。
- スーパーX2またはスーパーXゴールドを用いて、アルミホイルの換気口に、金属製の網を接着する。羽アリや台風時の水滴が入らないように、網目は細かいほうが良い。
- スーパーX2またはスーパーXゴールドを用いて、TR-100SMのパイプ取り付け部分にアルミホイルを接着する。
- TR-100SMのパイプ取り付け部分の側面に、アルミテープを付ける。アルミホイルをガッチリと固定すると同時に、側面にある穴を塞ぐ。
- 浴室部分の古い外壁を切り開いて処分する。
- 断熱材を除いて処分する。
- 木材が腐っていたり、妙に黒い部分がある場合は、躊躇せずに完璧に取り除き、新しい木材を入れる。この時に、浴室側の壁を痛めてしまう可能性があるため、リフォーム業者と検討する。新しい木材を入れる前に、白ありガード系の防虫防腐液を全ての木材に塗っておく。
- 各支柱にドリルで直径2cmくらいの穴を1つ設けて、各空間との通気ができるようにする。ただし支柱の強度が下がり大地震の時に折れる可能性があるため、穴を設ける箇所や補強についてリフォーム業者と検討する。穴には、白ありガード系の液を塗る。
- ブラシ付きの掃除機を用いて、木屑を吸い取る。
- 新しい外壁に、TR-100SMを設置するための穴を設ける。直径は、TR-100SMのパイプ取り付け部分よりも数mm大きくする。
- 新しい外壁を設置して、塗装する。
- スーパーX2またはスーパーXゴールドを用いて、TR-100SMを壁面に接着する。
- TR-100SMの外周と、壁の継ぎ目をコーキングする。